病院薬剤師は迷わず日病薬病院薬学認定薬剤師を目指すべき4つの理由
病院薬剤師は日病薬病院薬学認定薬剤師を目指すべき理由を理解し行動する
病院薬剤師のみなさんは、日本病院薬剤師会(通称:日病薬)の存在について知らないことはないと思います。
日病薬では、これまでも認定薬剤師の制度がありましたが、2018年から新しい制度による認定が始まりました。
旧制度:生涯研修履修認定薬剤師
新制度:日病薬病院薬学認定薬剤師
旧制度は、努力評価型の認定薬剤師でした。1年に40単位を5年間連続で取得すると認定されるという、ややハードなスタンプラリーが課せらていました。
それが今回、スタンプラリーの難易度が上がり、かつ、試験が課せられる、実力評価型の認定薬剤師に変わりました。
難易度はあがりましたが、それでも、なお、おすすめです。
むしろ、おすすめは、以前より上がりました。
その理由を説明していきます。
日病薬病院薬学認定薬剤師を目指すべき4つの理由(メリット)
- 認定期間が6年
- 領域別の認定薬剤師・専門薬剤師の取得に必須
- e-learning で単位取得ができる
- 今のところ取得する人が少ない
各項目ごとに補足していきます。
認定期間は6年間
日病薬病院薬学認定薬剤師の認定期間は6年間で、これはさまざまな認定薬剤師のなかでも最長になります。
認定期間が長いというのは、更新手続きの頻度が減ることを意味します。
認定薬剤師は、認定期間ごとに更新をすることで引き続き認定薬剤師でいられるのですが、更新の手続きには研修単位を集計して、書類を作成する必要があります。それが3年ごとか5年ごとか6年ごとかは大きな違いです。
領域別の認定薬剤師(〇〇認定薬剤師)・専門薬剤師(〇〇専門薬剤師)取得の必須要件である
日病薬病院薬学認定薬剤師を取得される方の多くは、その後の領域別認定薬剤師・専門薬剤師の取得を目指していると思われます。
なぜなら、日病薬病院薬学認定薬剤師を取得していないと、領域別の認定薬剤師にはなれない(申請すらできない)からです。
日病薬病院薬学認定薬剤師の取得には3年かかりますので、領域別の認定薬剤師を目指しているかたは、まずはとにかくこの認定薬剤師取得を目指してください。
e-learning で単位取得ができる
日病薬病院薬学認定薬剤師の申請には、3年間で50単位の研修単位(スタンプラリー)が必要になります。
それだけではなく、取得する単位にも細かい指定があり、自分の興味だけではなく、幅広い研修受講が求められます。
一方で、それだけの研修を受講するのはかなり大変です。それをカバーするために、オンデマンド型の e-learning が用意されています。
年間利用料6,000円が別途必要ですが、個別の研修参加費や会場往復の交通費などを考えれば、十分お得だと思います。
今のところ取得する人が少ない
とはいえ、それでも各ステップをクリアするのは大変な作業でもあります。
そのため、この認定薬剤師を取得する人が、(筆者の個人的感想ではありますが)まだそれほど多くないのです。
そのため、いまなら貴重な人材になれるかもしれません。
病院薬学認定薬剤師取得のデメリット
デメリットといえるようなものではないかもしれませんが、以下のようなものがあります。
- 取得に最低3年かかる
- 3年間の継続的な積み重ねが必要(ショートカット不可)
- 必要単位の取得が大変
- 試験がある(落ちるの怖い)
これは、つまり大変なところです。
それぞれを解説するまでもないところで、これを受け入れられるかどうか?が、目指すべきかどうかの指標になるところでしょうし、頑張りどころでもあります。
まとめ
病院薬剤師のみなさんはがんばって日病薬病院薬学認定薬剤師取得を目指しましょう!
この記事の執筆者
なりゆき専門薬剤師(諸般事情により匿名)
現役の病院薬剤師(勤務歴20年)
複数の認定薬剤師・専門薬剤師を取得、活動歴あり