NST専門療法士は全員の認定期間1年延長&2020年の更新審査中止(covid-19 感染拡大の対応)
本記事は2020年4月28日現在での情報をもとに記載しています。
適宜、追記をしていきますが、最新情報についてはご自身で再確認をしていただくようお願いいたします。
追記:2020年5月8日
日本医療薬学会、日本病院薬剤師会も申請手続きや要件の緩和について情報発信がありました。
具体的な内容を急ぎ知りたい方は、各団体のHPをご参照下さい。
日本医療薬学会
日本病院薬剤師会
認定薬剤師・専門薬剤師の更新手続きがどうなるのか?
covid-19 の感染拡大によって全国的に緊急事態宣言が出されるなど、社会生活が大きく制限されています。
医療従事者は一見通常営業ですが、業務の内容や、体制はやはり随分と変わってきていますね。
保険薬局でも、0410通知で大きく変わったことが多いのではないかと思います。
そんな、感染拡大防止の観点から多くの研修会が中止になってきています。
研修会はいわゆる「3蜜」の典型ですので、この形式の研修会は当面の期間開催できないのかと思います。
そうなると、単位取得できる機会が激減、というかなくなります。
取れる予定だった単位が取れない。
必要な単位が足りない。
そんな状況になってしまいます。
数少ない開催研修に単位目当てで人が押し寄せるような事態は、まるで某遊技店の行列を彷彿とさせるような光景で、想像もしたくありませんね。
そうした事態への対応は、各学会・団体で協議されているのだと思いますが、2020年の認定薬剤師・専門薬剤師の審査(制度運用)については流動的で、中止や延期になる可能性が考えられます。
最初に大きな舵を切ったのはJSPEN
そんななか、日本臨床栄養代謝学会が、栄養サポートチーム専門療法士(NST 専門療法士)全認定者の認定期間を1年間延長するという対応を発表しました。
会員資格の認定期間の延長と更新申請年の順延について
日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)の公式Webサイトです。代謝及び栄養学の進歩普及に貢献するための事業を行い、学術文化の発展と医学及び医療の向上に資することで国民の健康と福祉に寄与することを目的としています。
以下、一部抜粋&転載します
2月の学術集会と教育セミナーがいずれも中止になったことで、更新できない状況の方が生まれたので、他の学会団体に比べて対応が早かったのでしょう。
今年、更新対象となる人だけでなく、全員を延長としたのは中長期的な判断もありそうですね。
認定者側としては、当面の期間covid-19の対応に集中できますし、認定期間や更新時期が人によって変わるのはわかりにくくなるので、好意的に受け入れられるのではないでしょうか?
今更ですが、日本臨床栄養代謝学会が聴き慣れない学会と思われたあなた。
それ、間違いではありません。
日本静脈経腸栄養学会が今年1月1日付で、学会名を変更しています。略称はJSPENのままのようです。
日本薬剤師研修センターも更新申請の猶予を設定
いっぽうで、日本薬剤師研修センターの研修認定薬剤師制度は、一部期限の延長をアナウンスしています。
こちらは「期間」ではなく「期限」ですね。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止のための措置に伴う更新認定申請の取扱いについて
以下、一部抜粋&改変を掲載します
認定期限日が、令和2年3月1日から同年6月30日までの方で、期限内に必要単位を取得することが困難になった方
2.具体的な対応及び申請方法について
単位取得期間を最大4か月間延長します。
認定期限日から不足分の単位取得日までの間は認定を有しているものとみなし、その間に取得した研修認定単位は、認定期限日の前の1年間に取得したも のとみなします。
研修認定薬剤師制度は、随時審査・更新なので、こういった期限・期間の延長は区切りをがあり、延長期間も限定的な印象はありますが、こういう案内はあまり拡散しないので自発的な情報収集が必要ですね。
もっとも、日本薬剤師研修センターの研修認定薬剤師は、過去の記事でご紹介しているように e-learning での単位取得が可能です。
更新までの期間に余裕がある方は、早々にこちらへギアチェンジして、先々の研修実施に望みをつなぐような発想はやめておいた方がいいと思います。
もっとも、研修認定薬剤師は、失効してもまたすぐに40単位取ることもできるので、継続認定が必要な方以外は、自体が落ち着くまでいったん休んで、折を見て再出発でもいいかもしれません。
今は(感染者・発症者に限ったことではなく、広い意味で)coved-19 対応が最優先となりますので、認定の取得や更新は少し棚上げしつつ、情報収集だけはこまめにしておきましょう。
日本病院薬剤師会や日本医療薬学会の動きは?
日本病院薬剤師会、日本医療薬学会からはまだ公式のリリースは出ていないようです。
学会・団体によって対応が異なるので、取得している認定や今後取得を目指している認定については、こまめにチェックをしていく必要がありそうです。
追記:2020年5月8日(再掲)
日本医療薬学会、日本病院薬剤師会も申請手続きや要件の緩和について情報発信がありました。
具体的な内容を急ぎ知りたい方は、各団体のHPをご参照下さい。
日本医療薬学会
日本病院薬剤師会