WEB研修での単位取得が可能に。日本病院薬剤師会が特別措置を公表。
病院薬学認定薬剤師の単位取得がWEB研修でも取得可能に
日本病院薬剤師会が認定する病院薬学認定薬剤師の研修単位は、日本病院薬剤師会自身が運営する e-learning サイト以外では、WEBによる遠隔研修は、単位付与の対象となっていませんでした。
そのため、単位シールの配布を前提とした研修会(主に都道府県病薬が関わるようなもの)は、指定した会場に受講者を集める集合研修形式が取られてきました。
しかし、今回の新型コロナウイルス感染拡大への影響、提言されている新しい生活様式を踏まえると、ここに固辞しているのはあまりいいことではないように思います。
日本病院薬剤師会が特別措置を公表
その対応=特別措置として、2020年6月11日、日本病院薬剤師会から以下がリリースされました。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う日病薬病院薬学認定薬剤師制度の特別措置について
この特別措置の要件は、研修主催者向けのものなので、我々受講者としては、主催者側がこの要件をクリアできるようにWEB研修会を企画立案していただくのを焦らずゆっくり待ちましょう。
単位取得できるWEB研修の形式は2つ
今回の通知で日病薬が定義している「WEB研修」には2種類あります。
(2)収録型
これ、情報が少ないので、解釈が結構難しい部分ではありますが、筆者の理解はこうです。
(2)過去にやった講義の録画を配信
私的見解ですが、
おそらく、日病薬 e-learning のようなオンデマンド配信は想定に含まれていないのではないかと思います。
想定した上で、この表記なら逆にすごい(笑。
「取得単位の重複を回避せよ」という要件が追加されていることから、そんな空気を読みました。
(読んだだけなので、実際そうかはわかりませんが)
ちょっと遅れましたけど、やっぱりよかったです
それにしても、正直なところ、長らく待った感はあります・・・かねえ。
でも・・・
ようやく、
とか、
ついに、
とか、
そういう文言は使わないでおきましょうね(笑
日本病院薬剤師会のスタッフや、担当委員の先生方の努力あってこそです。
ご自分の職場との掛け持ちでご苦労もおありかと思いますし、いろいろな方面へのご相談(根回し)も必要だったでしょう。
(このご時世で、反対することはないと思いますが・・・)
対象期間は2021年3月31日まで
ちなみにこの特別措置、
対象期間は、来年度末(2021年3月31日)までに開催されるものになっています。
ただし、以下の一文が追加で最後に書かれていて、その先の継続についても期待は持てます。
当該特例措置の内容や適用期間については、継続的に見直しを行うと共に、規程への反映が必要な事項についても検討を行うことを申し添えます。
今後の研修形式の変化に期待
これまでの集合形式による研修会は当然ながら都市部で開催される(せざるを得ない)事情があるので、研修会へのアクセスという点で、常に格差が生じている状況です。WEB研修が永続的に認められるようになれば、その格差も少しずつではありますが解消されていくと思います。
こういう研修については、どこで学ぶか、はそれほど重要ではないですからね。
この記事の執筆者
なりゆき専門薬剤師(諸般事情により匿名)
現役の病院薬剤師(勤務歴20年)
複数の認定薬剤師・専門薬剤師を取得、活動歴あり