がん専門薬剤師2020年度申請手続きのスケジュールが発表(こちらも特例的対応)

がん専門薬剤師 専門薬剤師

日本医療薬学会がん専門薬剤師の2020年度申請手続きのスケジュールが発表されました。
この後も変更の可能性は残っていますが、まずはこのスケジュールを念頭に準備を進めていく必要がありそうです。

苦肉の策だが、最善策:2020年度・2021年度のがん専門薬剤師認定スケジュール

従来のスケジュールであれば、2020年度の申請受付は今頃が締め切りの時期ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響と対応のために2020年度の申請・審査スケジュールは白紙になっていました。

6月に入り、2020年度と2021年度のスケジュールが併せて発表されました。

スケジュールに関するリリースはこちらから確認できます。
2020年度 本学会専門薬剤師制度における新規認定申請の取扱いについて(第2報)

具体的には2020年度の審査を半年ほど後ろ倒しとして、
2021年度の審査手続きの順番をこれまでとは入れ替えた内容となっています。

がん専門薬剤師認定手続きスケジュール

簡単ですが、表にまとめました。

  2020年度申請 2021年度申請
2020年10月 申請受付  
2020年11月 申請締切  
2020年12月 症例審査(50症例)  
2021年01月    
2021年02月 審査結果通知 申請受付
2021年03月   申請締切
2021年04月   要件審査結果通知
2021年05月 試験 試験
2021年06月   試験結果通知
2021年07月 理事会承認・認定結果通知 症例提出(試験合格者)
2021年08月   症例審査(50症例)
2021年09月    
2021年10月    
2021年11月    
2021年12月   理事会承認・認定結果通知

注意:
一部公式発表と異なる部分があります(主に結果通知の時期です)が、最も重要な項目、「試験」と「症例審査(50症例)」は変更していません。「異なる点」は筆者の例年の動きをもとにした予測により記載しています。

1回の試験で2回分を実施

公表された資料は、2020年度のスケジュールと2021年どのスケジュールは別ページですが、上記のように併記すると、「試験」のスケジュールだけが、重なります。

つまり

試験は、同じ日に同じ内容で実施するということですね。
2年度分の申請をしたいという人はいないと思いますので、

2020年度申請は認定期間が4年半?

なお、2020年度の申請は審査時期を半年後ろ倒ししていますが、認定満了日は従来の12月末日のようです。

つまり、2020年度申請により認定されたがん専門薬剤師の認定期間は4年半となります。

2020年度の申請って、なんか、ちょっと損する気がしません?
半年ってそれなりに大きいと思うんですよね。

だったら、2021年度の申請でいいや、という方も実際いらっしゃるでしょうし、そんなだったら、1回飛ばしてもいいんじゃないか?とも思えてきます。

しかし、それでも、2020年度の審査をやらなければいけない事情もあります。

2020年度の審査を中止できない事情

日本医療薬学会は、2021年度からがん専門薬剤師認定制度を改訂します。
改定内容はすでに公表されており、認定要件も変更されることになっております。

要件変更については、こちらの記事をご覧ください。

要件が実質的に緩和されるのであれば、2020年度の審査を中止してしまうということがあったのかもしれません。
しかし、今回の変更点には、学会発表&論文の要件追加もあり、旧制度最後の申請に照準を合わせてきた人たちには、この要件を満たせないという人も相当数いらっしゃるのではないかと思います。

この要件を現状満たしていない人が来年の時期までに、これらを満たすのはかなりハードです。
というか、ほぼ無理ですよ。

何もしてなくて、研究計画から・・・という人もいるでしょうし。
研究実績を問うことの是非については、もちろん議論があり、いろいろな意見があることは承知しています。
それにしても、今からでは準備期間が短過ぎます。

そういう人にとっては、

「今年はやめます。来年から新制度でやります。」

なんてことになったら、まさに死刑宣告です(大汗。
改定制度の施行タイミングを他の専門薬剤師とは「わざわざ」1年ずらしてきた理由が、まさにコレだったはずです。
なので、たとえ重なったとしても、2020年度(旧制度)の審査と2021年度(新制度)の審査はそれぞれに行われることになるんだと思います。

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この記事の執筆者

なりゆき専門薬剤師(諸般事情により匿名)
現役の病院薬剤師(勤務歴20年)
複数の認定薬剤師・専門薬剤師を取得、活動歴あり